第87回大河津分水殉職者慰霊式にて
大河津分水路の工事等で殉職された方々に対する敬弔の意を捧げるため、87回目となる大河津分水殉職者慰霊式に参列し、世紀の難工事で殉職された100名の御霊のご冥福をお祈りさせていただきました。
延べ1000万人もの人が従事し、整備当時、東洋一の大工事と言われた大河津分水路が通水してから100年という節目の年です。この間、大河津分水路は、越後平野の豊かな恵みと信濃川流域の発展と安心安全な暮らしを支え続けてくれています。
令和元年に多くの地域に甚大な被害をもたらした東日本台風の際には、大河津分水路における観測史上最高水位を記録しましたが、幸いにも堤防決壊という最悪の事態は免れ、私たちの暮らしを守ってくれました。
現在、信濃川流域地域の安全に直結する大河津分水路の抜本的改修事業が着実に進捗しており、懸案だった河口部の狭隘化が解消され、増水時においても十分な流量が確保される見込みです。
先人達の尽力と多くの犠牲の上に、今日の私達の豊かな暮らしが築かれたものであることを忘れることなく、信濃川流域のさらなる安心・安全の確保に向け、大改修事業が計画通りに進捗されるよう関係各所と協力して、この地に尽くして参ります。